ベーシックなデザインの革靴 ③ shoes for father in law –

アトリエわっかの 靴 作り

基本的に縫製以外の工程はすべて手作業で作っています。

今作っている靴もそのひとつ

 

義父の為に作り始めたくつ

 

なるべくシンプルに ベーシックなデザインになるよう

作り進めてきた1足の靴も そろそろ後半戦です

 

底が付けられた状態から次に行うのは

出し縫いと呼ばれる工程

 

踵付近からグルと半周、出っ張った部分のウェルトと本底を縫い合わせていく という工程です

 

この工程は外注さんにお願いすることもできるのですが

今回はできる限り自分の手で作りあげたいという想いから

手作業でおこないました

ひと革めくった所に溝を掘り

そこに目掛けて穴を開け、

一針一針縫っていく…

 

なかなか気の遠くなるような工程でしたが

やっぱりやり始めると…

 

楽しい…

 

そんな想いの方が強かったです  靴作りバカなのかもしれません…

 

チクチクチクと 気持ちを込めて縫い合わせた靴に

ヒールを一枚いちまい積み上げて…

 

 

切り整えられた底回り

ここからロウとコテを使って仕上げの工程を経ると…

 

少し引き締まった様子の 大人の色気がある雰囲気に…

 

明石の片隅で コツコツ と作り進めた1足の革靴も

あとは木型を抜き 中敷と靴紐を通して完成です

 

気に入ってくれるかな…?!

 

そんなことも思いながら 履き手の顔を想い浮かべて作った1足

 

次回で完成です

つづく。