まぁるい真鍮とレザーのキーリング … アトリエわっかの革小物

明石の片隅にある靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

すべての商品を手作りで作っている工房です

 

革靴がメインですが … 気まぐれで生まれるのが 革小物

以前このBlogでも紹介させていただきましたが

おかげさまで売り切れてしまっていた

 

まぁるい真鍮とレザーのキーリング

 

再度作りなおした分の再販のご報告とご連絡です

 

 

ベースとなるカタチは前回と同じ仕様で

まぁるい楕円型の真鍮のリングとレザーの組み合わせになっています

 

金具はすべて真鍮製ですので

レザーと共に経年変化も楽しんで使っていただけます

 

 

金具の部分は少しだけ変わっていて、

少し大きめのナスカンが1つ増えた仕様になりました

 

もちろん真鍮製ですが、小さいものよりも耐久性があるので

取り外しが多いものでも安心してお使いいただけます

 

 

レザーと真鍮の留めの部分は前回と同様に

麻紐でグルグルグルと巻き付けて留めています

 

今回作ったのは全部で5種類 …

 

基本的には同じ作りにしていますが

このキーリングは型紙を作らずに制作しているので

すべて1点モノです

 

色の組み合わせは気まぐれで作っています

どれも異なる種類のレザーを使用しているので革の雰囲気もどれも違います

毎日使うキーリング…

 

鍵の整理のタイミングに

日頃の気分転換に

 

気になるお方は是非お早目に…

 

ご覧になっていただければ幸いです

 

明石の片隅にある アトリエわっか でお待ちしております

クロとミドリの “rogue” という革靴 ④ ( 完成編 )

靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

 

明石の片隅にあるアトリエでは

黒い革と緑の革を使った ” rogue ( ローグ) ” という革靴が完成しました

 

 

表革にはマットな雰囲気の黒いヌメ革

裏革にはベージュのヌメ革を使用した rogue

 

そして、グレーにも緑にも見える独特な色合いの表革と

裏革には黒い革を使用した rogue

 

 

サイズは違えど同じ形の靴ですが

使う革で雰囲気も変わってきます

 

 

作られたものから選ぶのも買い物の醍醐味ですが

 

どんな雰囲気に仕上がるかな…?!

 

と、完成をイメージしつつ、ワクワクしながら革を選ぶ買い物の仕方も

オーダー品の良いところかもしれません

 

 

黒い革、ソールも黒でワントーンに統一した

少し大人の雰囲気の rogue

オーダー頂いたこの靴は少しイレギュラーな靴に仕上がりました

 

オールシーズン使える黒色の革靴なので

春夏秋冬 … 色んな服装に合わせて頂ければ嬉しいです

 

 

そして、淡い色合いの緑の革を使った rogue

 

こちらの靴はアトリエで使うサンプル品

27.0㎝の少し大きめサイズの rogue は

ミドリとクロの2色にまとまった

独特の雰囲気をもった靴になりました

 

 

アトリエわっかでは

ホッと 一息つきつつも

セミの鳴き声を聞きながら

今日もコツコツ作っています

 

今回完成したサンプルはアトリエの小さなお店スペースに展示していますので

お近くに来られる際はどうぞお気軽お越しください

 

クロとミドリの “rogue” という革靴 ③

明石の片隅にある靴と小物と教室のアトリエわっかでは

黒と緑の革を使った “rogue” という名前の靴を作っています

 

そろそろ制作も終盤 …

 

ハチマキと呼ばれる革を取り付けた後、

ヒールを一枚いちまい積み上げていきます

 

一枚貼り付けて

切り整え

釘でしっかり固定して、

 

この繰り返しでヒールを積み上げていきます

 

そして、切り終わった底回りをヤスリで整えると …

つま先から踵まで …

少し丸みを帯びた なだらかなラインになりました

 

この状態でも履ける靴になりましたが、

まだもう少し 仕上げ の工程は続きます

 

この底のナチュラルなところにロウを染み込ませていきます

ロウを入れることによって

見た目が変わるのと防水性があがります

 

今回使用するのは黒色のロウ

熱したコテを使って ぐるっと1周施すと…

 

ギュっと締まった雰囲気にしあがりました

 

クロい革と黒…

ミドリの革と黒…

の底まわり

 

個人的にも好きな組み合わせです

 

完成間近の クロとミドリの “rogue” という名前の革靴

 

いよいよ完成です

 

つづく。

クロとミドリの “rogue” という革靴 ②

明石市 … 神戸と姫路のちょうど真ん中くらいにある子午線もある町

そんな明石の片隅にある 小さな革工房のアトリエわっか

 

いま作っているのは 黒と緑の革を使った “rogue ( ローグ)” という名前の革靴です

 

前回の続きで「つりこみ」という工程の 次に行うのは

 

底付けと呼ばれる工程

名前の通り靴の底を付ける工程です

 

大きめに裁った本底用の革を貼り付け、切り整えると …

 

 

革底が付くことによって、より靴らしいフォルムへと変化しました

 

取って付けたように同じようなカタチをしている革底ですが

右も左も手作業で切り整えています

靴の周りに落ちているのが整える時に切り落とした余分な部分

 

なので 左右100%同じ とまではいきませんが

できる限り同じになるように整えています

 

そして、形が決まったら…

 

革底をヒトカワめくって溝を掘ります

この溝の目印にして底を縫い合わせていきます

 

縫った糸を隠せるように

革底のまま履いても糸が切れにくいように

 

そんな工夫が施されています

 

底縫いが終わると、このように元に戻します

 

カカトの部分には何やら見慣れないものが…

 

これは「ハチマキ」という細革で

ヒールを平らに積み上げていく土台になっています

 

ここに一枚いちまいヒールを付けていきます

 

いよいよ制作も後半戦…

クロとミドリのrogueという名前の革靴

もう少しで完成です…

つづく

クロとミドリの “rogue” という革靴 ①

明石の片隅にある革工房

靴と小物と教室の アトリエわっか では

今日もコツコツと靴作りをしています

 

“小さな靴” の次に作り始めたのは

黒と緑の色の革を使用した “rogue” という名前の靴です

 

ポコっとしたつま先と 10個もの紐穴が特徴的な “rogue” という靴

 

クロい方はオーダー品、ミドリの方はサンプルとして作り始めました

 

まずは裁断…

 

型紙通りに革を手裁ちしていきます

大事なしるしは銀ペンで書き入れて …

そして、縫製へ … 。

 

トコトコトコトコ・・・

 

 

ミシンを使って縫い合わせると…..

 

黒と緑の革を使った “rogue” のアッパーが出来上がりました

 

オーダー頂いた黒い革の方の裏革はヌメのベージュ …

緑の革のサンプルの方の裏革は黒 …

実は表革も大事ですが、裏革の色の使い方でも雰囲気はかなり変わってきます

 

個人的にはキュッと締まった雰囲気の “黒い裏革” が好きですが

色移りが気になる方はヌメの方が使いやすいと思います

 

ここから木型に添わせた中底を加工して

“つりこみ” と呼ばれる工程です

 

 

縫製されたアッパーに紐を通し

中底を付けられた木型に添わせていくと…

 

 

キュッと木型に添った状態に …

 

デザインはシンプルにまとめていてパーツは少ないものの

特徴的なフォルムの靴 … に近づきました

 

つり込む前の ほわーん とした雰囲気と

つり込んだ後の キュッ とした雰囲気とでは

 

明らかに違う表情になる 靴作り …

 

靴作り前半の 目に見える

カタチの変化の多さも作っていて楽しいところです

 

クロとミドリの “rogue”という革靴

ここから徐々に “靴” になっていきます …

つづく。

ファーストシューズの贈り物 ② <完成編>

明石にある 靴と小物と教室の小さな革工房

アトリエわっか で作っていた 小さなちいさな1足の靴

 

11㎝の小さな靴が完成しました

 

出産祝いの贈り物

ファーストシューズの贈り物

 

として オーダーを頂いていた1足の 小さな革靴

アッパー部分や中底も本底も すべて革で作りました

もちろん普段作っているような大人の靴に使用する材料とは少し違います

 

柔らかい質感のアッパー材に

中底や本底も柔らかい部分を使用しています

 

外をトコトコ歩く為の靴ではなく、

ベビーカーに乗せている時に足を保護することに使ってもらうことを

イメージして作りました

脱ぎ履きにはワンストラップのマジックテープ仕様にし

親も子供もお互いにストレスが少ないように…

踵の擦れやすい部分にはポコっとスポンジを入れ込んで

足当たりが優しくなるように…

 

と、色々と履かされる子供と履かせる親のことを考えて、

 

自分でも 「こんなのがあったら履かせてあげたいなー」

というカタチの靴に仕上がりました

 

ファーストシューズの贈り物

小さなちいさな1足の革靴

 

出来上がりです

 

贈る方も贈られる方も笑顔になってもらえれば嬉しいです

ありがとうございました

ファーストシューズの贈り物 ①

明石の片隅にある小さなちいさな靴と小物と教室の革工房

「アトリエわっか」では、小さなちいさな1足の靴の制作にとりかかりました

 

「友人の出産祝いにファーストシューズを贈りたい」

というオーダーを頂き 作り始めることになりました

 

小さなちいさな靴

11㎝の小さな靴

 

自分の子供にも何足か作っていましたが

見た目と雰囲気だけを考えて作っては 、

結局履かせにくかったりして、イマイチ使えなかった経験がありました…

 

そこで、経験を踏まえて考えて作ったのが

ビリっとマジックテープのデザインです

脱ぎ履きをさせやすいように

少し太めのワンストラップのデザインにし

柔らかい触感の革を選び、

履かされている時の赤ちゃんの気持ちをできるだけ考え …

少しでも履いているストレスを少なくできるかな?!  と思い、

踵の部分にはスポンジを忍ばせて …

出来上がったのがこのデザインです

 

そして、小さな木型に添わせていくと…

 

近くで見るとなんだか貫禄のある雰囲気に…

 

ここから底を付けて、

ステッチダウンでぐるっと1周 手縫いを施して

仕上げに底を整えると…

子供が履くと、きっと… 可愛いシルエットになりました

あとは、このまま少し寝かせて

革が木型に馴染むのを待ちます  …

 

中敷には低反発のスポンジも取り付けているので

おそらく足にも優しいハズ…

 

一親の経験と、色んなケースをイメージして作った靴

小さなちいさな赤ちゃんの為のファーストシューズ

 

もうすぐ完成です

 

つづく

小さな箱に詰め込んだ、想いを込めて作った靴 …

明石の片隅にある 靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

 

今日はオーダーをいただいていた靴のお渡しの日 …

その靴の名前はrogue( ローグ)

ポコっとしたつま先と10コもあるアイレットが特徴的な革靴です

 

履いてくれる人のことを想い

大事に 長くながく 履いて貰えるよう …

気持ちを込めて作った1足の靴

 

小さな箱にいろんな想いを詰め込んで…

 

いよいよお渡しの日

 

なんだかソワソワする …

そんな親心の中、試着していただきました

紺色の柔らかい質感と少し大人の雰囲気を合わせ持つレザーを

使用して作られた rogue という靴

可愛くもあり、大人っぽさもある雰囲気で

デニムとの相性も良好でした

こうして履いてもらっている姿を見ると

なんだか靴がイキイキしているような気がします

 

靴だけの写真よりも、靴が喜んでいるような …

親心のせいかもしれませんが…

 

色んな想いを詰め込んで出来上がった1足の靴

rogueという靴に想いを詰め込んでカタチにしました

 

嬉しい時も、悲しい時も

楽しい日も、つまらない日も

足元で支えてくれる1足になれればと思います

 

これからたくさん 色んな所に履いていってもらえたら嬉しいです

いつでもリペアもしますので

靴と一緒に、またふらりと遊びにいらしてください

 

ありがとうございました!

ベーシックなデザインの革靴 ④(完成編) shoes for father in law –

兵庫県は姫路と神戸の間にある町…明石の片隅にある

靴と小物と教室の小さな革工房 アトリエわっか

 

工房で長い期間 コツコツ と作り進めていた1足の靴

外羽のベーシックなデザインで

ハンドソーンウェルテッド製法で作られたこの靴は

 

義父の為に作り始めた革靴

 

足型だけ取らせてもらい、サイズ・デザインはおまかせで作らせていただきました。

 

使用したレザーは濃茶のオイルレザー

しっとりと柔らかい質感のレザーを使い

履きやすさと、経年変化も楽しんでもらえることをイメージして選びました。

 

そして … 出来上がった靴がこちらです

横幅が広い足の個性に合うように

ポコっとしたつま先が特徴的な幅広の木型を使用し、

なるべくどんな服装にも合わせやすいよう

甲の高さも調整しやすいよう

シンプルでベーシックな外羽のデザインにしました。

履き手のことを想いながら

時間をかけて作った1足の靴

 

まだまだ始めたばかりの

小さなちいさな工房ですが

その分1足1足、すべての靴や小物たちは

手づくりで 気持ちを込めて作っています。

 

 

喜んでくれるかな?

 

そんなことを特に強く想って作った

義父の為の革靴

同じ顔のものは2つとない 1足の革靴

アトリエわっかの靴

気持ちをこめて作った靴を

ながくながく、たくさん履いてもらえていたら嬉しいです

作る機会をいただき 本当にありがとうございました。

ベーシックなデザインの革靴 ③ shoes for father in law –

アトリエわっかの 靴 作り

基本的に縫製以外の工程はすべて手作業で作っています。

今作っている靴もそのひとつ

 

義父の為に作り始めたくつ

 

なるべくシンプルに ベーシックなデザインになるよう

作り進めてきた1足の靴も そろそろ後半戦です

 

底が付けられた状態から次に行うのは

出し縫いと呼ばれる工程

 

踵付近からグルと半周、出っ張った部分のウェルトと本底を縫い合わせていく という工程です

 

この工程は外注さんにお願いすることもできるのですが

今回はできる限り自分の手で作りあげたいという想いから

手作業でおこないました

ひと革めくった所に溝を掘り

そこに目掛けて穴を開け、

一針一針縫っていく…

 

なかなか気の遠くなるような工程でしたが

やっぱりやり始めると…

 

楽しい…

 

そんな想いの方が強かったです  靴作りバカなのかもしれません…

 

チクチクチクと 気持ちを込めて縫い合わせた靴に

ヒールを一枚いちまい積み上げて…

 

 

切り整えられた底回り

ここからロウとコテを使って仕上げの工程を経ると…

 

少し引き締まった様子の 大人の色気がある雰囲気に…

 

明石の片隅で コツコツ と作り進めた1足の革靴も

あとは木型を抜き 中敷と靴紐を通して完成です

 

気に入ってくれるかな…?!

 

そんなことも思いながら 履き手の顔を想い浮かべて作った1足

 

次回で完成です

つづく。