真っ黒の革靴 … rogue という名前の手づくりで作られる靴

兵庫県は明石市の片隅にある手づくりの革工房

靴と小物と教室の 「アトリエわっか」

 

ここでは日々コツコツと

手づくりにこだわって 革靴や革小物を制作しています

 

今回ご紹介するのは 紐穴が片足に10個もある

rogue( ローグ)という名前の革靴

 

以前から作っていたこの靴

今回はお店用のサンプルにと 真っ黒の仕様で作り始めました

 

甲革には雰囲気のあるヌバックの黒い革を使用し

裏革(ライニング)も黒い革を使っています

 

作っているサイズは27.0㎝

メンズサイズの少し大きめのこの靴

 

雰囲気があって、かっこかわいい靴に仕上がりそうな予感です

 

つり込みが終わった状態のものに

少し大きめに裁った本底の革を貼りつけたら

 

手裁ちでイメージ通りに整えていきます

 

切りすぎないように

残りすぎないように

 

近くで見たり

遠目で見たり

 

微妙な調整を施して…

 

 

整えられた真っ黒の革を使ったrogue

 

革のツルツル面(銀面)をわざと細かく毛羽立たせた

このヌバックという革

やっぱり良さそうです…

 

ここから底縫いを施して

ヒールを積み上げると …

 

完成までもう少し

 

ここから先はまた次回

 

つづく

アトリエわっかの靴教室 … 紙から革へ・・・革を切る編

兵庫県は明石市の片隅にある小さな革工房   「アトリエわっか」

手づくりの革靴と革小物を中心に制作・販売をおこなっています

そして、それと並行して行っているのが靴教室です

 

いちからコツコツと作っていく手づくりの靴教室

 

デザインをするところから始まった靴作り

最初は紙を触るところからはじまり

靴の設計図である型紙と呼ばれる、革に写すための「型」を制作します

 

地味な作業ですが、靴の肝になる大事な工程

この型紙の工程を経て…

 

ここからは終始、革とふれあいます

 

 

靴作りに使う革はアトリエにある20種類ほどの革の中から

お好きな革を選んでもらえます(お好きな革の持ち込みもOKです)

 

使用する革を選んだら

自分好みに作った型紙を使って、革に写していきます

 

右足・左足…

微妙にちがう写し方

間違えないように慎重に、大胆に…?!

 

写し終えたそれらは ちいさな地図のようなカタチになりました

 

そして、革包丁を使って線の通りに切り取っていきます

 

普段の生活では きっと使わない革包丁

 

ギュっと握って持っていると手が痛くなったりもしますが

そこは 我慢 ガマン …

 

集中して切っていると痛くなかったりもします

 

急カーブのラインを切るのが難しかったり

革の種類によってはカタかったり柔らかかったりと

 

色々と癖のある天然の革を慣れない革包丁を使い

焦らず慌てず切り進めていくと…

 

 

型紙通りにパーツごとにバラバラに切り取れました

 

この次は革漉きを施して

ミシンを使って縫製を行います…

 

まだまだ続く手づくりの靴作り

型紙の頃とは違って

「作っている」

という感じが強くなるここからの工程

 

徐々に立体に…

そして靴になっていく様子を

楽しみながら作っていきましょう

 

 

アトリエわっかの靴教室

随時生徒さま募集しています

手づくり・モノづくりがお好きな方は是非体験してみてください

何か気になることがありましたらお気軽にお問合せください→contact

まぁるいラインが特徴的な “woop” という名前の革靴 ③(完成編)

手づくりの 靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

神戸と姫路の真ん中あたり … 明石の片隅にある小さなアトリエでは

コツコツと作り進めていた1足の革靴が完成しました

 

ブラウンとベージュのコンビカラーで作った

 

 まぁるいラインが特徴的な” woop( ウープ) ” という名前の革靴です

 

 

最後の仕上げの際に靴紐を

濃い目のブラウンにしているので

制作途中の頃よりも少し引き締まった雰囲気に仕上がりました

 

 

踵のタブはやや太めに、そして輪っかができるよう長くしており

また、ヒールもソールに比べて一回り大きめにしているので

うしろ姿もしっかり存在感があります

 

横から見た姿も

靴紐が変わるだけでさらに締まった印象になりました

 

ポコっとしたつま先が可愛いくもあり

使用したブラウンのオイルレザーの風合いがカッコよくもある

甘いような辛いような

不思議なバランスの1足に

 

横幅もゆったりの木型を使用した

甲の部分のまぁるいラインが特徴的な woop

 

24.0㎝の小さいけどカッコイイ

そんなサンプルが出来上がりました

 

手間暇かけて出来上がった手製靴

アトリエの小さな棚に並べていますので

お近くにお越しの際は

見て触って試着して … と

色々と革物とふれあいに どうぞいらしてください

 

明石の片隅にある小さな革工房でお待ちしております

まぁるいラインが特徴的な “woop” という名前の革靴 ②

すべてのアイテムを手づくりにこだわって作っている 「アトリエわっか」

兵庫県は明石市の片隅にある靴と小物と教室の革工房です

 

秋色の配色で作り始めた ” woop ( ウープ)” という名前の革靴

 

この靴の制作も後半戦です

 

本底とアッパー(甲革)と中底を縫い合わせるという

マッケイ製法で底縫いを施した後

 

ハチマキを呼ばれている革をヒールを付ける前に取り付けて

それからヒールとなる革を一枚ずつ貼りつけては切り揃えていきます

 

 

いちまい一枚ヒールを積み上げて…

手作業で切り揃え

 

最後のトップリフト(地面に接地するところ)は削れにくく滑りにくい

強化ゴムを使用して貼り合わせては切り整えます

 

本底からは分厚い革を切る工程がしばらく続いていましたが…

 

ヒールの積み上げが終わると

ここからは仕上げの工程

 

「切る」から「削る」に変わります

 

できるだけ切り整えたソールやヒール

 

この底回りの部分を色んなヤスリを使って削っていきます

 

意外と時間のかかる「削る」という作業

 

そして削り整えられた底回り

 

この状態でも履ける靴になっていますが

更に化粧?!を施します

 

靴作りだけで使われるであろう

変わったカタチのコテを使い

先端の鉄の部分を熱して専用のロウ(ワックス)を削られた底回りに染み込ませていくと…

 

不思議なことに無色のロウが茶色くなって色がついていきます

 

そして…

 

整えられたソール部分に色もついて

引き締まった表情に…

 

後は中敷きと靴紐を通せば完成です

 

良い顔の靴となった

秋色の配色で作られた” woop ” という名前の革靴

 

次回完成です

 

つづく

まぁるいラインが特徴的な “woop” という名前の革靴

兵庫県は明石市の片隅にある 「アトリエわっか」

靴と小物と教室の革工房です

すべてのアイテムを手づくりにこだわって作っている工房では

涼しくなる前に秋色の配色で1足の革靴を作り始めていました

 

 

 ” woop ” ( ウープ) という名前の内羽の短靴です

 

紐を通すところのラインにこだわって作られた

まぁるいラインが特徴的なこの “woop” という革靴

 

左右の内側でパーツが分けられていますが

一見 いちまい革で形成されているような見た目のこの靴は

紐穴がいっぱいの “rogue” と同じ木型で作っています

 

なのでつま先のぽこっとした雰囲気も似ていますが

つま先部分を一枚に型取っているので

“rogue” よりもつま先が強調されているようにも感じます

 

縫製されたアッパーを木型につり込むと…

 

この雰囲気に…

 

そして、ここから革底を取り付けてみると…

 

 

紐の部分のまぁるいラインと

つま先のぽこっとした雰囲気が立体的に表れました

 

ここから手作業で大きめに貼りつけられた

分厚い革底を切り整えていくと…

 

 

すぐにでも歩きはじめそうな

そんな靴の横顔になりました

 

完成までは時間のかかる手製靴

ここまで作って ほぼ折り返し地点です

 

秋色のブラウンとベージュのコンビカラーで

作り始めた ” woop ” という名前の革靴

 

制作は後半戦へと続きます

 

つづく

初出展の野外イベント ロハスミーツ明石 … 無事に終了しましたー

兵庫県は明石市の片隅にある

靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

 

アトリエを始めて早10ヶ月

コツコツとひきこもって作っていた革靴や革小物たちを

公の場でお披露目する機会がやってきました

 

「ロハスミーツ明石」

 

明石公園で3日間行われた野外イベントです

 

出展が決まっていたのは夏頃でしたが

あれやこれやと時間は過ぎていって

気付けば開催の数週間前、

 

準備ができていない…。

 

靴や小物は日々作っていましたが、

ハンドメイドの野外イベントというものは

四角い場所のみ貸してもらえるだけで

什器もテントもなんにもないようです…

 

どうしよ…。

 

と思いつつも、

テントとテーブルは間違いなくいるな と思い購入

 

ぼんやり頭の中でディスプレイを考えながらも

昼間は小物や靴を作りつつ

夜な夜なポチっと検索しては、情報収集をする日々…

 

開催前の2、3日はかなり追い込みをかけて準備をし、

荷物をギュっと車に詰め込んでどんより曇り空のなかディスプレイ…

 

何をするにも慣れない作業

思ってたよりもディスプレイにも時間はかかりましたが

なんとか人様に見ていただけるカタチになりました

 

このイベントが行われた3日間

雨が降ったり止んだり降ったりと…

あたふたすることも多々ありましたが

自分で思っていた以上に多くの方が見に来てくださりました

小物を手にとって 革の触感を確かめてもらえたり

雨降りの為  申し訳ないくらい狭いスペースでしたが

靴を試していただけたりと…

 

自分が作ったもの見て触って笑顔になってもらえている姿を見ることができて

なんとも嬉しい気持ちになりました

 

普段はほぼひきこもり生活を送っている私…

もちろん接客するのも久しぶりで

流暢に言葉が出てこないことが多々ありましたが…苦笑

 

はじめましての方にも

お久しぶりの方にも

多くの方に出会えたイベントでした

 

お買い上げいただいた方も

ご興味を持って頂けた方々も

ありがとうございました!

 

明石城?がチラっと見える芝生広場の上

あいにくの雨降りの中のイベントとなりましたが

 

なんだかとても楽しかったです!

 

アトリエわっかに出会っていただけた皆さま

本当にありがとうございました!

 

金曜日からの3日間は初出店の野外イベント … 開催です

明石の片隅にある 革工房 アトリエわっか

今年に入ってから本格的に始めた小さな革工房ですが

コツコツと作り始めた商品を

アトリエの外に出てお披露目する機会がやってきました

 

今週末の 10月13・14・15日 の3日間行われる野外イベント

「ロハス・ミーツ 明石」

明石駅から歩いてすぐのところにある

明石公園の芝生広場で行われるイベントです

イベントには 今まで作ってきた

革靴や革小物たちはもちろんのこと、

 

この数週間、少しバタバタと作り進めている

新しい靴たちや

まだご紹介できていない 新しい革小物 や 革の鞄 などなど

色々と持っていく予定です

アイテムの制作と同時に進めているのが

ディスプレイに使う什器の準備です…

 

テントからテーブルや椅子などなど

色々と考え中…

 

なんですが、イマイチ ピン ときていないのが本音です

 

なんといっても経験不足…

 

とりあえずヒラメク限りの見せ方で

おもてなしさせていただきますので

お時間ございましたら是非是非のぞきにいらしてください!

そして 今、一番気が思いのは

当日3日間の天気予報が  雨  だってことです…

 

雨天決行の野外イベントですが、

 

なんとか晴れて…

いや、なんとか雨が降りませんように…

と カミサマにお願いしつつ

 

準備に精を出しますー!

 

どうぞ秋のお散歩に… 皆様のお越しをお待ちしております

サイドゴアのアンクルブーツを作る … ④ 完成編

神戸と姫路の真ん中あたり …

明石の片隅にある靴と小物と教室の革工房

 

  「アトリエわっか」

 

すべてのアイテムを手づくりで作っているアトリエでは

作り進めていた 新しい革靴  …

 

サイドゴアのアンクルブーツが完成しました

 

甲革からソール、ヒール、ゴムまで

すべてを黒一色で統一して作った1足です

 

少し大きめのゴムを両サイドに施しているので

アンクル丈ですがスポっと脱ぎ履きしやすく

履き口の前と後ろにはアクセントで

わっかのタブを取り付けています

 

前側のわっかはオーダーの際お好みで有無選べるようにしました

まだ前のわっか無しは作れていませんが

よりすっきりとした雰囲気になると思います

 

また、つま先には “ karoo ” と同様に 一枚革を被せるように施しました

 

後ろ姿、そして真横から見るとこの雰囲気です

 

ヒールは他の靴たちよりも少し高くなっており

全体的には “karoo” や “stomp” と同じ木型を使用しているので

細めのシルエットになっています

 

色の配色次第で大きく雰囲気が変わりそうなサイドゴアブーツ

この出来上がったサンプルは

黒だけでまとめたので男前な雰囲気に仕上がっています

 

コンビカラーなど色の使い方でも楽しめそうな1足の革靴

 

脱ぎ履きしやすいサイドゴアのアンクルブーツ

アトリエわっかのブーツ1号が完成しました

 

この完成したブーツや今まで作っていた革靴

そして平行して作り進めている革小物などなど …

次の週末、10月13・14・15日で明石公園(明石駅前)で行われるイベント

「ロハスミーツ」に持っていく予定です

 

まだまだ準備中でどうなることやら … なんですが

のんびり楽しめそうなイベントですので

お時間ございましたら どうぞ遊びにいらしてくださいー

 

サイドゴアのアンクルブーツを作る … ③

わっかのロゴが目印の アトリエ わっか   明石の片隅にある革工房です

 

手づくりの革靴を中心に革小物も作っているアトリエでは

 

新しい靴

 

サイドゴアブーツの制作も終盤にさしかかってきました

 

 

底が縫われた状態から、開いた部分を元にもどして …

 

ハチマキと呼ばれている細革を踵部分に付けていきます

 

これはヒールを付ける前に傾斜を整える革

 

なるべく踵の部分を平らの状態に施してから

いちまい一枚 ヒールとなる革を付けては切って、

付けては切ってと、整えていきます

 

一段一段、踵部にヒールとなる革を積み上げていき …

 

最後のトップリフト(地面に接地するところ)は

アトリエわっかでは ゴムorゴムと革で形成されているヒールを使っています

 

今回はすり減りにくく、滑りにくい強化ゴムを使用しました

「減りにくいゴム」 …  だけあって

やっぱり革よりも硬いんです

 

それでも、革を切るときと同様に 革包丁を使用して

切り整えていきます

 

そして …

 

両足ともに ある程度整いました

 

ここから包丁だけではなだらかにしきれなかった部分を

ヤスリを使ってキレイなラインに整えていくと

 

この状態に…

写真には写りきっていなかったわずかながたつきも

本底、ヒール共になだらかな状態になりました

 

ここまで施せば、「靴」としてもう履ける状態 …

 

なんですが、

 

ここから、この整えた底まわりに化粧を施します

 

この靴はアッパーで使用した革の色がマットブラックだったので

それに合わせて底回りも同様に黒にしました

ツヤ感をださないように加工していくと …

 

黒一色で統一された

引き締まった印象の革靴ができあがりました

 

後は木型を抜いて、中敷を敷けば完成です

 

まもなく履ける 新しい靴

 

アトリエわっかのアンクルブーツ

 

次回で完結です

 

つづく

サイドゴアのアンクルブーツを作る … ②

明石の片隅にある 靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

工房ではただいま  新しい靴  を制作中です

 

作っているのは 両サイドに大き目のゴムがついた サイドゴアブーツ

 

平べったい一枚の革が徐々に立体になっていく様は

自分で作っていながらも

時折、不思議な感覚になります

 

一枚の革を裁断し

立体に縫製された革を

足型の木型に添わせて …

 

ここから底を付けていきます

 

アトリエわっかでは

基本的に底材は革底を使用しています

 

それは機械でくり抜いたものを

ただただ貼りつけているのではなく

大きめに裁った革底を

すべて手作業で切り整えています

 

もちろん 同じサイズ 同じデザイン のものでも

100%同じものは生み出せないけど

一足一足、それぞれの靴に想いを込めて作ることができるので

基本的に革底を使用しています

 

そして 底付けが終わった姿がコチラです

より靴らしいフォルムになりました

ここから底革を薄くめくって

底を縫うところに目印の溝を掘ります

ペロっとひとかわ剥いているのは

底を縫った後に縫った糸を隠せるようにする為です

 

縫った糸を隠すことによって

革底のまま履いても糸が切れにくくなります

 

そして …

縫い終わったらこのような姿になります

溝が掘られていた部分に

チクチクチクと糸目が見えます

この太い糸で本底と中底と甲革をまとめて縫い合わせています

ここから靴作りも後半戦

まだまだ工程は続きますが

 

もうすぐ もうすぐ 履けるように …

 

足をいれるのが待ち遠しい 新しい靴

 

アトリエわっかのサイドゴアブーツ

 

つづく