カジュアルに履ける革靴 … stompという名前の靴 ③(完成編)

明石の片隅にある アトリエわっか

靴と革小物と教室の小さな手づくり革工房です

 

アトリエわっかで制作中だった革靴

stomp( ストンプ)という名前のサンプル靴もいよいよ完成です

 

靴から木型を抜く姿…

何度見てもなかなか感慨深いものです

 

長い間手間暇かけて作りあげてきたことを思い出す…そんな瞬間

 

ちょっと緊張、そしてワクワクしながらも

木型を抜き

中敷、靴紐を通すと…

 

いよいよ完成です

アッパーには黒のオイルレザーを仕様し

ソールや中敷、靴紐もすべて黒でワントーンに統一した

 

stomp( ストンプ)という名前の靴

 

ライニングと呼ばれる裏革は基本的に使用しておらず

ほぼ一枚革で組み立てているので

履いた瞬間から足が革に包まれている感覚をすごく感じることができます

 

カタくて足に馴染むまでが時間のかかるイメージの

カチっとした一般的な革靴とは異なり

スニーカーのように、普段から気軽に履いてもらえる

そんな履き心地のよい革靴になりました

作ったサンプルのサイズは26.0㎝

 

メンズサイズの靴ではあまり見かけない

まるいつま先に、かなり細身のシルエットが特徴的です

 

シンプルなデザインでどんなスタイルにも合わせやすいように工夫しました

横から、そして後ろから見ると

よりシンプルに見えるかと思います

 

本体は一枚革になっているのでミシンステッチも極力少なくしており

ヒールのカタチもroguekarooとは少し異なり、まっすぐに整えました

 

 

どことなく愛くるしい表情のほぼ一枚革で作られた

stomp( ストンプ)という名前の革靴

 

できあがったサンプルは 小さなお店スペースに並べています

ぜひお近くお越しの際はお試しにいらしてください

 

カジュアルに履ける革靴 … stompという名前の靴 ②

アトリエわっかの 手づくりの革靴 …

明石の片隅にある工房では stomp( ストンプ) という名前の靴を制作中です

 

つり込みまでの工程が終わったものに 革底を付け、底縫いをし

そこからヒールを 一枚いちまい積み上げていくと …

 

パッ と見た感じではもう出来上がってそうな状態になりました

 

ここまで進むと後は 仕上げの工程です

ヤスリを使い、右足左足の 底回りを グルっと1周整えた後

アッパーに合わせてソールも黒く仕上げていきます

 

すると …

 

黒一色のワントーンで

統一感のある少し大人でカジュアルな雰囲気に

 

夏場に合わせるなら、ナチュラルのままでも良かったかもしれませんが

ここは個人的な好みでワントーンの仕様にしました

 

ちなみにオーダーでは 色々とお好みで仕様を選んでいただけます

 

前から 後ろから そして上から と、

どの角度から見ても真っ黒です

 

もちろん 靴紐も黒の予定…

 

stompという名前の革靴

まもなく完成です

 

つづく。

カジュアルに履ける革靴 … stompという名前の靴 ①

アトリエわっかを始めて まだまだ間もない昨年の暑い季節

大工仕事のようなアトリエの内装を整えながら、木型を作っていた頃に

実は出来上がっていた このstomp( ストンプ)という名前の型紙

 

なんやかんやありまして

 

本格的なサンプルは作れていませんでしたが、

いよいよ制作開始です

カタくて 馴染むまでは時間がかかるイメージの強い革靴ですが

 

なるべく柔らかく、足にフィットするように

スニーカーのように日常のおでかけに使いやすく

それでいて、どんな服にも合わせやすい …

 

そんな革靴を作りたいと思い 作り始めたのが この stomp です

 

基本的にライニング(裏革)は仕様しておらず、

踵とつま先は芯材を入れれるよう2重構造になっていて

履いた時にできるだけ ピタッ と足に革が吸い付くような

靴になるようにデザインしました

 

そして … アッパーの状態からつり込みを施すと…

この姿に変身です.。oO

ピタッと木型に添わされた姿は

まぁるい つま先に 少し細身のシルエット

まるでコッペパンのようなカタチの

男性用ではあまり見かけない細目の木型を使用しているので

この雰囲気になりました

 

靴の顔が見えてきてこの後本底を付けていきます

明石の片隅で今日も コツコツコツと作ります。

 

つづく。

うちばねの短靴 … woopという名前の靴を納品してきました

「うちばねの短靴」

というだけのオーダーで作りはじめることになった1足の靴

 

「woop ( ウープ)」という名前のこの靴

出来上がってから、少し時間が経ちましたが

まだ春の頃にお届けしてきました

まだまだ 始めて間もない 靴と小物の小さな革工房

  「アトリエわっか」

 

目の前で作った靴を履いて貰う …

 

文字にすると なんてことないかもしれません

靴を作る商売をしていたら 当たり前なのかもしれません が

 

1人でやっていると見えない事も色々あるけれど

1人でやっているから目に見える幸せも色々とあるんだと

 

自分が作ったこの1足を履いて頂いている姿を見て

なんだか再確認させてもらったような気持ちになりました

 

と、少し話はそれましたが …

 

「靴は履きもの…」 と言われるだけあって

やっぱり靴だけで見るよりも履いている姿は

イキイキしているように感じます

 

柔らかい雰囲気の淡いキャメルの革を使い作ったこの靴

少しずつ焼き色をつけながら

1年中履いてもらえたら嬉しいです

 

そしてボロボロになったら…

 

いつでも修理も賜ります

長くながく履いて貰えたら幸いです

 

ありがとうございました!

 

だれかじゃなくて、1人の為に作る靴 ➄(完結) … rogueという靴

 

rogue という名前の一足の靴

アトリエわっかのオリジナルレザーを使い

コツコツと作り進めてきましたが、いよいよ完成です…

 

 

履いていただけるお客様の顔を思い浮かべながら

ひとつ ひとつの工程を

丁寧に  気持ちを込めて

作ってきた 1足の靴

 

数多くある工程を経て 出来上がりました

 

型紙は同じでも 使用する革も違えば ほぼ全ての工程を手作業で行っているので

同じサイズの 同じ靴でも 機械で作られたモノのように

全く同じ顔にはなりません

 

その履き手のことを想い

その人の生活の一部になれるような

体の一部になれるような

大事に 長くながく 履いて貰える …

 

そんな靴が作れたらと思い

気持ちを込めて作りました

 

 

今できる精一杯の 気持ち と 技術 と

「ありがとう」を詰め込んで作った1足

 

 

そんな想いを小さな靴箱に詰め込んで …..

 

 

明石の片隅にあるアトリエで 今日もコツコツ靴作り。

 

だれかじゃなくて、1人の為に作る靴 ④ … rogueという靴

明石の片隅にある アトリエわっかでは

オーダーいただいた お客様の靴を制作中です

 

そろそろ 工程も終盤戦  …

 

革底を縫う工程を経て、

縫い目を隠すように 開いた部分を元通りに戻してから

踵に少し大きめのヒールを 積み上げて

一枚 いちまい 切り揃え

 

本底と同じく ヒールのカタチにも

もちろん目印はありません

基本的には同じ形には仕上げていますが

手仕事の為 100%同じ形にはなりません

 

お客様の顔を思い浮かべながら

気持ちを込めて カタチ にしていきます

そして   …  見た目はもうすでに 「靴」

 

上画像のヒールとソールが黒っぽくなっているのは

仕上げの工程で使うロウが塗られています

 

革部分のヒールとソールに 熱したコテを使い

革にロウを染み込ませていきます

見た目の変化もありますが 防水性を上げる効果もあります

 

すると元々はナチュラルだったヒールとソールは黒く くろく 染まり…

 

 

ガラリと雰囲気も変わりました

あとは 底面に化粧を施します

踵には 真鍮の釘を打ち込み

ソールには 刻印、焼き印を入れて…

 

まもなく完成 !

 

色んな工程を経て出来上がるアトリエわっかの靴

気持ちを込めて手仕事で作る革靴

 

良い顔になりました

 

つづく。

だれかじゃなくて、1人の為に作る靴 ③ … rogueという靴

アトリエわっかでは オーダー靴を制作中

作っているのは 紺色の革を使用した rogue ( ローグ) という名前の靴です

 

つり込みと呼ばれる工程までが終わり

靴の顔がチラっと見えてきました

 

ここまででの工程で大体半分くらいが過ぎたところです

完成までは まだまだ続く靴作り …..

ここから本底(革)を付けていきます

底面よりも少し大きく裁った底革を

ペタっと貼り合わせ

そこから革包丁を使い 手で切り揃えていきます

「ここまで切ってね」

っていうような親切な目印なんてものはありません

 

自由に そして 大胆に  それでいて  慎重に

履いてくれる人の顔を思い浮かべながら

 

夢中になって切っていきます

 

グググッと集中した後…

ふと気づくと足元には

 

大胆にグイッと切ったところや

慎重に微調整をしたところなど

いろんな大きさの革の山

 

そして  切り整った革底に少し加工を施して …

この後は底を縫い合わせます

 

そろそろオーダー靴の制作も終盤戦

明石の片隅にある小さな革工房より心を込めてつくります

 

つづく 。

だれかじゃなくて、1人の為に作る靴 ② … rogueという靴

手作りですべてのアイテムを作り出している

兵庫県は明石の片隅にある 靴と小物の小さな革工房 アトリエわっか では

オーダーいただいた靴の製作中です

 

縫い終わったアッパーに仮紐を通して …

 

良い雰囲気になりそうだ .o0

 

と 1人つぶやきながら

次におこなうのは中底加工

底面よりも少し大きめに裁った革を

あらかじめ木型に添わせておき

手作業で底面のカタチになるよう切り揃えていく…

 

靴になると見えなくなる中底と呼ばれる部分ですが

しっかりと できる技術を詰め込んで

ていねいに ていねいに…

そして 中底加工が終わった木型にアッパーを添わせていく

 つり込み と呼ばれるその工程は

数多くある靴作りの工程の中で

最も靴の顔が決まる工程だと思います

 

ひっぱりすぎないように

いがんだりしないように

右と左が仲良く前を見ているように

 

 

どことなくほんわかと

どことなくやさしい雰囲気に

 

そんな靴になりますようにと思いを込めて作る靴

 

 

ポコっとしたつま先が 特徴的な木型に添わされて

少しずつ  少しずつ

想いを込めた靴になっていきます

 

つづく 。

だれかじゃなくて、1人の為に作る靴 ① … rogue という靴

 

兵庫県は明石の片隅にある

靴と小物の小さな革工房 アトリエわっか

アトリエではオーダーいただいた rogue という靴を製作中 …

 

誰かの為に作るサンプルの靴とは また違って

顔が見えているお客様の靴を作るのは

いつも なんとも言えない感覚になります

裁断から始まる靴作り

革を裁つときからお客様の顔を思い浮かべながら

 

ここが良いかな?こっちの方が良いかな?!

 

と一人で思いつぶやきつつ …

裁断を経て縫製に入ります

 

トコトコトコトコ…

平面に裁断した革パーツを

立体になるようミシンを使って縫い合わせ…

 

縫いあがったのはサンプルでも使っていた

オリジナルレザーのネイビーを使ったrogueのアッパー

 

紺色でありながら 光の加減で黒くも見える

少し大人な雰囲気が漂うレザーです

 

良い顔の靴になるように…

履いてくれる人を思い浮かべながら

靴作りはつづきます。

革小物を作る … 革ボタンのレターケース 。

明石にある 靴と小物の革工房 アトリエわっか

新しくできあがった革小物は 手紙をモチーフにして作りました

 

その名も    「革ボタンのレターケース」

 

ハガキがすっぽり入るほどの大きさに

開け閉めには 革ボタンに革紐をグルグルっと巻きつける …

まるで昔の封筒のような レトロな仕様になっています

 

また、前回ご紹介した カードケースと同様に

一枚革を折りたたむように作られており

ハンドステッチと金具を用いて 2ヵ所ずつ固定し

閉じている状態では金具などは見えないように型を作りました

今のところカラーは

ヌメ革を使用したナチュラルと

オイルレザーを使用したブラウンの2色展開になっています

少しガタガタっとしたカタチにした革ボタンもアクセントになっている

 

「革ボタンのレターケース」

 

作り始めのイメージは

手紙型の ハガキが入る 入れ物でしたが

使い方は色々 …

 

大事なハガキを入れて置いておくのもよし

ポーチとしてカバンの中で行方不明になりがちな小物を入れるもよし

 

使い方は持ち主によって自由自在です .o0

 

 

色んな使い方ができるレターケース

少しレトロな見た目のレターケース

 

カバンの中にこっそり潜ませておいてはどうでしょうか?