明石の片隅にある 小さなちいさな革工房
アトリエわっか
ここでは靴を中心に 手づくりの革製品を制作しています
今日は前回の続き
小さな靴 ファーストシューズのお話です
ぐるっと1周に手縫いを施したこの小さな靴
ここから、このカッパのように広がっている部分を整えていきます
革包丁を使い
いい具合まで切り揃えて
ヤスリで表面を整えます
大人の靴と違って
ぐるりの距離は短いんですが
小さな木型なので しっかり固定しにくかったりもします
足と手を駆使して持ちながら
整えて、
底面にはアッパー材を貼り合わせると …
小さな革靴の姿になりました
ファーストシューズはゴム底のものも多いですが
底材もすべて革を使用して作りました
科学的な難しいことはわかりませんが
その方が汗をかきやすい赤ちゃんの靴なので
足が蒸れて気持ち悪くならなかったりするんじゃないかな?! と思います
それに、しっかり歩行する前の小さなお子さんに
履かせてあげてもらいたいと思ってこの靴を作ったので
このような仕様になっています
ベビーカーに乗せている際の 足の保護であったり
冬場など寒い時期の足の保温
または 履かせて写真を撮る … などなど
まだしっかり歩く前の子供の為に作った革靴です
底には表革に使用した革の裏(毛羽立っている方)
が見えるように貼りつけています
これでほぼ完成ですが…
ここから革が木型に馴染むまでしばらく寝かせます
小さな靴ですが時間も手間も惜しまずかけた1足になりました
もうすぐ完成
小さな靴の贈り物…
つづく