小さなサイズ… 22.0㎝の rogue という名前の革靴 ②

明石の片隅にある

靴と小物と教室の革工房 「アトリエわっか」

 

小さなちいさなアトリエでつくる

革靴や革小物たち

 

ひとつひとつに手の跡が残っているような

 

そんな気持ちのこもっているモノにしたくて

 

すべて手づくりにこだわって作っています

 

本日は前回の記事の続き

22.0㎝の rogue(ローグ) という名前の革靴のお話です

 

 

「つり込み」という工程を経て

次にするのは「底付け」の工程です

 

釘が刺さったままの靴の裏面

 

ここから釘を抜き、真ん中の段差を埋めてから

 

分厚くて硬い革底を貼りつけて

革包丁でカタチを手裁ちで整えていく…

 

 「手」で切る という

機械的な作業ではないので、均等な工業製品とは異なり

同じように見えても、ひとつひとつ個性的な表情になっていきます…

 

 

底が付くとより「靴」らしいフォルムに変化します

 

完成までは長い時間と手間暇がかかりますが

一枚の平面だった革が

ひとつひとつの工程を経るごとに

じょじょにカタチを変えていき様子が目に見えるので

作っていると夢中になり、

何足作っても楽しいんだと思います…

 

 

 「革が化ける」と書いて「靴」くつと読む

 

よく考えられた漢字だなぁー

と、いつも思います

 

底のカタチも決まったら

底を縫い(マッケイ製法)

 

そして、踵の部分にヒールを積み上げていきます

 

いちまいいちまい積み上げては切り揃えていくと…

 

後ろ姿はまさに「靴」

 

後は仕上げの工程です

 

完成まではもう少し…

 

この続きはまた次回

 

つづく