明石の片隅にある
靴と小物と教室の革工房 「アトリエわっか」
小さなちいさなアトリエでつくる
革靴や革小物たち
ひとつひとつに手の跡が残っているような
そんな気持ちのこもっているモノにしたくて
すべて手づくりにこだわって作っています
本日は前回の記事の続き
22.0㎝の rogue(ローグ) という名前の革靴のお話です
「つり込み」という工程を経て
次にするのは「底付け」の工程です
釘が刺さったままの靴の裏面
ここから釘を抜き、真ん中の段差を埋めてから
分厚くて硬い革底を貼りつけて
革包丁でカタチを手裁ちで整えていく…
「手」で切る という
機械的な作業ではないので、均等な工業製品とは異なり
同じように見えても、ひとつひとつ個性的な表情になっていきます…
底が付くとより「靴」らしいフォルムに変化します
完成までは長い時間と手間暇がかかりますが
一枚の平面だった革が
ひとつひとつの工程を経るごとに
じょじょにカタチを変えていき様子が目に見えるので
作っていると夢中になり、
何足作っても楽しいんだと思います…
「革が化ける」と書いて「靴」くつと読む
よく考えられた漢字だなぁー
と、いつも思います
底のカタチも決まったら
底を縫い(マッケイ製法)
そして、踵の部分にヒールを積み上げていきます
いちまいいちまい積み上げては切り揃えていくと…
後ろ姿はまさに「靴」
後は仕上げの工程です
完成まではもう少し…
この続きはまた次回
つづく