兵庫県は明石の片隅にある革工房
アトリエわっか
手づくりの靴や小物の制作・販売
そして 手づくりの靴教室をしている小さな革工房です
今日は前回の続き …
赤い革で作り始めていた
stomp ( ストンプ) という名前の革靴のお話です
革底を貼りつけたところで終わっていた前回の状態から
余分な部分をカットしていき
木型なりのカタチに整えたら
溝起こしと言われている加工を施します
それが上の画像…
底の部分を薄皮をめくるように切込みを入れて
一皮めくっている状態です
よくよく見ると…
チクチクチクと糸目があるのがわかります
めくった部分に縫いをかけて
底が剥がれにくくなるようにしています(マッケイ製法)
少しでも長く履いてもらえる靴になるように
アトリエわっかの靴はすべて底を縫っています
ここから糸目を隠すように元の状態にもどしていくと…
切り口のラインは残りますが
何事もなかったようにめくれていた部分が元に戻りました
これからカカト部分にヒールを積み上げていきます
「積み上げる」
言葉の通り、一枚づつ貼っては、切って、釘を打ち…
しっかりと固定していくと
ほぼ完成のフォルムになりました
でもまだ仕上げの工程が残っています
手包丁で切っただけだった粗いラインを
色んなヤスリを使って整えると
元々このカタチだったかのようになだらかなラインになって
ソールとヒールが一体化しました
後は最終の工程、
ソールの仕上げです
作りながらどうするかずっと考えていましたが…
今回は「赤い靴」がテーマだったので
ソールも「赤」にして ほぼワントーンに仕上げました
赤い革靴
いよいよ次回完成です
つづく