茶色の革を使って作った … シンプルで大人の雰囲気の長財布

 

明石の片隅にある 靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

名前の通り、手づくり靴だけではなく 革小物も作っています

 

今日はオーダー品の長財布のお話

 

以前このBlogでもご紹介させていただいた上画像の

ツギハギのレザーと真鍮のボルトの長財布 と作りは同じですが

 

今回作ったオーダー品はツギハギのモノとは少し雰囲気を変えています

 

カバンに入れてもポケットに入れても

グチャっとなりにくいように と思って作った三つ折りのカタチに

 

経年変化を楽しみながら使ってもらいたいという想いから

革の種類もやや明るめの茶色のヌメ革を使用し

 

より大人な雰囲気に仕上げたかったので

縫製はすべてミシン縫いで仕上げています

 

ファスナーにはYKK社のオールドアメリカンというものを採用しました

自分自身、ファスナーに詳しいという訳ではありませんが

色々と使えそうなものを探した結果 …

 

ありそうであまり見かけないカタチで

ロックがかかる仕様になっている …

そして、なんだかレトロな雰囲気の見た目 …  と、、、

 

何はともあれ見た目が気に入ったのでこのファスナーにしました

 

カードポケットも少し多めの 9ポケット

入れ方によってはもっとたくさん入れることも可能です

 

そして … 角っこにはアトリエわっかの焼き印を

ギュっといれて…

 

最後にコバ面などに少し加工を施すと…

 

 

シンプルで大人の雰囲気に仕上げた長財布の完成です

 

気に入ってくれるかな?

そんなことを想いつつ作ったこの長財布

 

お渡しの日まで大事にだいじに保管します

 

ミニマムなデザインの手づくり靴 (完成編)

兵庫県は明石市の片隅にある工房で

コツコツと手づくりにこだわってモノづくりをしている

靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

 

ここでは 夏の始めに1足の革靴が完成しました

 

最小限のデザインにまとめられた革靴

 

スポっと履けるカタチで

シンプルなデザインの靴

 

実は “karoo” よりもシンプルに … という要望に応えるために

このデザインに至りました

 

スリッポンタイプで 脱ぎ履きが楽にできるように

 karoo よりも履き口のラインがスッキリ見えるような

無駄な装飾のない作りの靴

 

そんなイメージをカタチした この革靴

 

前から見ても、後ろから見ても

良くも悪くも癖の少ないデザインにまとまりました

 

表革から底の革までほぼ革だけで形成されているこの作り…

 ありそうで なかなか見つからない

 

そんな 1足の靴 になりました

 

 

飽きの来ないデザインなのでリペアをしながら

長く長く 履いて頂きたい革靴

 

中敷と底には アトリエわっかのロゴの焼き印を施し

底面にはサイズを刻印しています

 

この1足の靴を通して わっか が広がりますように…

 

そんな想いでつけた「わっか」のロゴ

 

大事に長く履いてもらえますように …

 

と 気持ちを込めて作った

ミニマムなデザインのスリッポンタイプの革靴

 

出来上がりです!

ミニマムなデザインの手づくり靴 ②

 

靴と小物の小さな革工房 アトリエわっか

 

明石の片隅にある小さなちいさな工房では

ミニマムなデザインの1足の革靴を制作中です …

 

 

革底をつけて 切り揃え …

本底とアッパーと中底を縫い合わせます

 

 

 

それからさらに底回りを整えて

ヒールを一枚いちまい積み上げる…

 

一枚 積んでは切り整え

いちまい 積んでは切り整える

 

この繰り返しでヒールのカタチを整えていきます

 

最後に付けるトップリフト(ヒールの地面につくところ)は

カタくて丈夫な強化ゴム製のものを使用しています

 

 

革に比べて より硬く切りにくい ゴムヒールですが

削れにくく 滑りにくい ので

安心してたくさん履いてもらえるようになります

 

勿論 消耗する部分ですので、

長く履いていく間には リペア も必要になりますが

比較的長持ちする ヒール だと思います

 

そして、革包丁で切り整えたあとは

ヤスリを使って更にカタチを整えて

 

熱したコテでロウを底回りに染み込ませていくと…

 

 

少しツヤ感のあるソール・ヒールに変身です

 

アッパーのデザインは ごくごくシンプルに

最小限におさえたデザイン

 

底回りのレザーソールは

角を取り 少し丸みをもたせた優しいラインに整えました

 

シンプルなデザインの革靴は世の中にきっとたくさんありますが

意外と本格的に革底を使って作られている

ローヒールのスリッポンタイプの靴って少ないんじゃないかと思います ?!

 

どこにでもありそうでない 革靴 …

ミニマムなデザインの 革靴 …

 

まもなく完成です

 

つづく

ミニマムなデザインの手づくり靴 ①

 

手づくりの 靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

 

神戸と姫路のちょうど真ん中あたりにある

明石の片隅に 自分で内装も施した手づくりのアトリエを構えています

 

そんな工房では 夏が本格的に始まる前に作りはじめていた1足があります

 

 

装飾も切り返しもなく、いつもなら付けている踵のプルストラップもなしにした

 

シンプルなアッパー(甲革)のスリッポンタイプの革靴です

 

使用した革は 淡いキャメル

薄すぎず濃くもないこの革は 通年通して合わせやすい色合いです

 

 

そして使っている木型はkarooと同じ 細めのラウンドトゥの木型

 

縫製されたアッパーを木型に添わせるとこの雰囲気になりました

 

表革は一枚革で形成されており

裏革も前と後ろの2パーツにしか分けていない型なので

履いた時に足に当たるところがなく

履き心地が少しでも良くなるようにとこの型にしました

 

そしてミニマムなこのデザイン…

 

一番こだわって作ったのは履き口のラインでした

 

見た目と履いた時のバランスを考えて

何度もやり直してこのカタチに落ち着きました

 

 

そして、革底を貼りつけて

真上から見るとこのカタチに…

 

上から見たときに ソールがなるべく見えないよう

他の靴たちよりもギリギリのところで切り揃えています

 

ミニマムなデザインで作りはじめた 手づくりの靴

 

ここから制作は後半戦へと続きます

 

つづく

アトリエを作るところから始めて … まる1年 。

アトリエわっか …

明石の片隅にある 靴と小物と教室の革工房です

 

この小さなアトリエを作るところから始めたのが

ちょうど1年前の夏でした

 

改装する前は 少し変わった間取りのワンルームの洋間を

真夏の暑さの中 …

木材やペンキ、のこぎりや木ネジ などに囲まれながら

 

床に木を敷くところから…

壁に漆喰を塗るところまで…

 

1人でコツコツと 素人ながら施工していた日々を思い出します

 

それから使い勝手を考えながら工具の配置をし

手直しをしていって今のカタチに落ち着きました

 

久しぶりになにもなかった時の画像を見ると

日頃はあまり感じれていませんが、前を向いて進めているのかなと思います

 

今年に入ってから 本格的にアトリエをオープンして約8カ月

 

空っぽだったディスプレイ棚にも靴や小物が増えてきました

 

rogue や karoo  といった革靴から

真鍮のキーリングやレザートレイ、最近作ったものでは長財布…

 

まだまだ多いとはいえないアイテム数ですが

 

これからも手作りの温かみを大切にして生み出していきたいと思います

 

小さなアトリエでコツコツと手作りで作っている

まだまだ知られていない革工房ですが

 

アトリエわっかのアイテムを

ひとりでも多くの方に

見て 触って 履いて 使って もらえれば幸いです

 

人と人との輪っかが アトリエわっかを通じて大きくなればと思います

 

 

まだまだ暑さが厳しい季節ですが

お近くにお越しの際は お気軽にお立ち寄りください

アオイ?クロイ? 紺色の革が使われた2足の革靴 (完成編)

明石の片隅にある 靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか では

“karoo “ と “rogue “という名前の2足ができあがりました

 

青いような 黒いような 紺色の革を使用した

 

たまたま同じ革でオーダーを頂いていたこの2足

どちらの靴も良い顔をした靴に仕上がりました

 

こちらは完成した “karoo” という名前の靴

 

つま先は同じ革の裏面を表に見えるように使用しています

ソールは黒く仕上げているので少し大人な雰囲気にまとまりました

 

厚みもあり触感も柔らかいこの紺色の革は

素足ではいても気持ちが良い履き心地になっています

この karoo は ほぼ一枚革で作っているので

特に柔らかさを感じてもらえると思います

 

そしてこちらは”rogue”という名前の靴

 

ポコっとしたつま先と紐穴の多さが特徴的なこの1足

こちらは中敷も底回りも黒で仕上げているので

より引き締まった雰囲気になりました

 

同じ仕様で何足か作っていますが

やっぱり少しずつ雰囲気は変わってきます

気に入ってもらえることを想って作った

この独特なカタチの革靴

 

 

上からのぞくと… わっか

 

中敷には アトリエわっか の ロゴ の焼き印が

チラりと見えます

 

 

履き手のことを想って作った靴たち …

 

よくお店で見かけるようなピカピカな革靴とは異なり

普段の生活に寄り添って履いてもらえることを

イメージして作っている アトリエわっかの革靴

 

いつでも気軽に履いて貰えるように …

 

そんな想いも込めて作っている アトリエわっかの靴

 

 

出来上がった靴たちを …

 

あの人 この人 をイメージして選んだ布で作った

お手製の袋に入れて

小さな箱にやさしく詰め込んで …

 

迎えに来てくれるのをしばらく待ちます

 

アオイ?クロイ?

そんな紺色の革が使われた

想いを込めて作った2足の革靴

 

完成です

アオイ?クロイ? 紺色の革が使われた2足の革靴 ②

手づくり 靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

明石にあるアトリエの中では2足の革靴を制作しています

 

たまたま同じ革でオーダーを頂いた

“karoo “ と “rogue “という名前の靴

 

木型にアッパーを添わせていく 「つり込み」という工程を経て…

次に行うのは底を付ける工程です

 

ベンズと呼ばれる部位の 厚みと硬さがしっかりある革を底面に貼りつけて

革包丁を使い 手裁ちでカタチを整えていくと …

少しわかりずらい画像ですが…

 

上から見ると靴の出来上がり?!のようなシルエットになりました

 

ここから底縫いを施して

それからヒールを積み上げていきます

 

底のカタチを切り揃え

いちまい一枚ヒールも積み上げて

包丁でできるだけラインを整えて

ヤスリを使ってなだらかにしていくと …

 

角のない特徴的な底回りになりました

 

青いような 黒いような 紺色の革を使って作っている

 

“karoo” と “rogue” という名前の革靴

 

数ある工程をひとつひとつ手作業で

気持ちを込めて作っている靴たち…

 

渡すときに、そして履いてもらえるときに

喜んでもらえるのを想像しながら

作り進めているこの2足

 

そろそろ完成です

 

つづく

アオイ?クロイ? 紺色の革が使われた2足の革靴 ①

明石の片隅にある 靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

すべて手作りで作っている革靴と革小物 …

 

アトリエでは、同じ時期にオーダーを頂いた2足の革靴

“karoo”“rogue“という名前の靴の制作が始まりました

 

たまたま同じ革でオーダー頂いた靴たち

使うレザーは青くも黒くも見える紺色の革です

 

この革はアトリエわっかのオリジナル

無理を言って姫路にあるタンナーさんに作って頂いたものです

裁断し、縫製された …

karoo と rogueの アッパー(甲革)

同じ革ですが、光の当たり具合でも色の見え方が変わります

厚みのある革ですが中にオイルもしっかり入っている作りの革なので

当たりも柔らかく一枚革に素足で履いても気持ちが良い質感です

そして、つり込みの準備がされた机の上…

ここから ワニ という道具を使って木型に添わせていきます

 

ちなみに、どれかというと …

これです … 。

 

横から見ると … ワニが口を開けているみたいなカタチ

 

この少し変わったカタチのペンチのような道具を使って

木型にキュッギュっと添わせていくと..

 

靴のカタチに早変わりです

 

 karoo も rogue もオーダー品

その人が履いたときのことを想い浮かべながら…

つり込みされたこの2足

 

アオイ?クロイ?

そんな紺色の革を使われた2足の革靴

まだまだ制作はつづきます

 

つづく

ツギハギ…レザーと真鍮のボルトが付いた長財布 アトリエわっかの革小物

靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

 

靴だけではなく、色々と革小物も作っていますが、

今まで個人的にも財布は作ったことはありませんでした …

が、

知人に靴のオーダーをいただいた際に

 

「靴だけじゃなくて、財布も新しくしたいんやけど?」

 

と言われたことがきっかけで作ることになった長財布

 

作ると言ったものの靴とはまた畑が違う財布…

試行錯誤しつつも、できあがった型紙を組み立てて …

 

試作を経て …

 

オーダー品の制作の前に まずは1つ作ってみようと

カタチにしたのがこちらです

色んな種類の黒い革を使用し

手縫いで ツギハギ もしつつ

ミシン縫いと手縫いを組み合わせてカタチにしました

 

今回作ったこのツギハギの長財布は1点モノ

ツギハギしているだけに2つと同じ顔のものは作れません…

 

長財布の細かい仕様は なんでもおまかせで という訳じゃなく

 

・カードポケットは少ないより多いほうが良い

・小銭入れはファスナー

・大人っぽい雰囲気

・ボタンで開閉… などなど

 

オーダーの際にヒアリングした要望を詰め込み、

そして 頭の中でかみ砕いてカタチにしました

かみ砕いて考えた結果…

今回のこの財布には

真鍮製のボルトをアクセントに2箇所取り付けて…

 

三つ折りのシンプルな長財布に遊び心を加えました

 

見た感じは少し大きめのサイズ感ですが

ワイドパンツなどの後ろポケットにも入れることができるサイズです

 

ポケットがないときや、ちょっとそこまで…のような買い物の時は

手に持って出かけても良い雰囲気です

 

ひょんなことから作ることになった長財布ですが

個人的にはかなり満足できるものになりました.。oO

 

自画自賛で申し訳ございません。

 

 

お店にもディスプレイしていますので

良かったら手にとってご覧になってください!

 

そして感想もお聞かせいただければ嬉しいです

 

明石の片隅にあるアトリエでお待ちしております

まぁるい真鍮とレザーのキーリング … アトリエわっかの革小物

明石の片隅にある靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

すべての商品を手作りで作っている工房です

 

革靴がメインですが … 気まぐれで生まれるのが 革小物

以前このBlogでも紹介させていただきましたが

おかげさまで売り切れてしまっていた

 

まぁるい真鍮とレザーのキーリング

 

再度作りなおした分の再販のご報告とご連絡です

 

 

ベースとなるカタチは前回と同じ仕様で

まぁるい楕円型の真鍮のリングとレザーの組み合わせになっています

 

金具はすべて真鍮製ですので

レザーと共に経年変化も楽しんで使っていただけます

 

 

金具の部分は少しだけ変わっていて、

少し大きめのナスカンが1つ増えた仕様になりました

 

もちろん真鍮製ですが、小さいものよりも耐久性があるので

取り外しが多いものでも安心してお使いいただけます

 

 

レザーと真鍮の留めの部分は前回と同様に

麻紐でグルグルグルと巻き付けて留めています

 

今回作ったのは全部で5種類 …

 

基本的には同じ作りにしていますが

このキーリングは型紙を作らずに制作しているので

すべて1点モノです

 

色の組み合わせは気まぐれで作っています

どれも異なる種類のレザーを使用しているので革の雰囲気もどれも違います

毎日使うキーリング…

 

鍵の整理のタイミングに

日頃の気分転換に

 

気になるお方は是非お早目に…

 

ご覧になっていただければ幸いです

 

明石の片隅にある アトリエわっか でお待ちしております