蒼いワンピース と 紺色の karoo という革靴

兵庫県は明石市の片隅にある 靴と小物と教室の革工房

アトリエわっか では 手作りで作るオーダー靴や小物の販売を行っています

 

本日はオーダー頂いていた革靴 karoo のお渡しの日のお話を …

 

アトリエわっかのオリジナルレザーである

紺色の革を使用して作られた karoo という名前の靴

 

サンプルと同じ仕様で革の表と裏の組み合わせで仕上げました

おまけに…特製の袋(あまり上手ではない手作り袋ですが…;)が付いています

 

 

箱から靴を取り出して…ご対面

 

見て 触って まずはご挨拶

 

使用した紺色の革は厚みがあるものの、柔らかい質感 触感になっています

なので素足で履いてもらっても気持ちが良い そんな革です

 

そして  履いていただきました

 

この日はサンダルで来られていたので、ほぼほぼ素足で合わせて頂きました

 

踵を踏んでキュキュっと足をいれて

指でスポっと履いてもらう履き方をする karoo

 

靴として履くのがスタンダードですが

踵を踏んだままでも履いていただけます

 

 

この日はアオイ靴に合わせてアオイ服でのご来店

女性らしいワンピースに足元は karoo

大人女子の雰囲気もあるスタイリングでした

 

元々 karoo はカジュアルスタイルの

パンツスタイルで合わせるイメージで作った靴でしたが

少し大人っぽい合わせ方もできる靴だなぁと勉強になりました

 

日々 勉強べんきょう ベンキョウです

なにはともあれ、

紺色の karoo という名前の革靴

とてもお似合いでした!

 

また、karoo は裏革も使わずに、ほぼ一枚革でできているので

何度か履いていくうちに少し伸びてきます

サイズ調整もしますので何かありましたらいつでもご連絡ください

 

色んなスタイルでたくさん履いてお出かけしていただければ嬉しいです

また経過も見せに遊びにいらしてください

本当にありがとうございました!

あおい?くろい?紺色の rogue という手づくり靴 … お渡しの日

 

兵庫県は明石にある 靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

 

夏の日のある日 …

 

以前にオーダーを頂いていた

  rogue という名前の革靴 と

 おまかせで作らせて頂いていた長財布 の

お渡しの日 でした

 

オーダー品のお渡しは郵送でも可能なんですが、

今回はアトリエに取りに来ていただきました

 

小さな箱に詰め込んだ

想いを込めて作った 革靴 と 長財布

 

いよいよご対面です

 

まずは長財布

 

アトリエ用のものは真鍮のボルトも付けていますが

オーダー品はお希望にもあったので、よりシンプルに仕上げています

馴染むまでは少しカチっとしていますが

徐々に自分色に染めていってもらえれば嬉しいです

 

そして、くつ…

 

アトリエわっかオリジナルのネイビーの革を使用した

  rogue という名前の靴

 

ベースはネイビーの色味なんですが

黒くも青くも見える曖昧な色味が特徴です

 

経年変化でも色合いがコロコロと変化する

少し大人の雰囲気もあるレザーです

そんなレザーを使い、自分の手で作った靴を

まだまだコドモだった頃に 出会った古い知人に履いて貰う…

 

なんだか不思議な感覚で

嬉しくて どこかくすぐったい そんな気持ちでした

 

靴も財布も想像以上の出来栄えだったようで

かなり喜んでいただけました

 

そんな様子を見ると ホッ と温かい気持ちになります

 

 

財布は 硬い革がクタクタになるように…

靴は たくさん履いて踵をすり減らして

出かけてもらえたら嬉しく思います

 

リペアもしますので、またいつでもいらしてください

本当にありがとうございました!

ミニマムなデザインの手づくり靴 (完成編)

兵庫県は明石市の片隅にある工房で

コツコツと手づくりにこだわってモノづくりをしている

靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

 

ここでは 夏の始めに1足の革靴が完成しました

 

最小限のデザインにまとめられた革靴

 

スポっと履けるカタチで

シンプルなデザインの靴

 

実は “karoo” よりもシンプルに … という要望に応えるために

このデザインに至りました

 

スリッポンタイプで 脱ぎ履きが楽にできるように

 karoo よりも履き口のラインがスッキリ見えるような

無駄な装飾のない作りの靴

 

そんなイメージをカタチした この革靴

 

前から見ても、後ろから見ても

良くも悪くも癖の少ないデザインにまとまりました

 

表革から底の革までほぼ革だけで形成されているこの作り…

 ありそうで なかなか見つからない

 

そんな 1足の靴 になりました

 

 

飽きの来ないデザインなのでリペアをしながら

長く長く 履いて頂きたい革靴

 

中敷と底には アトリエわっかのロゴの焼き印を施し

底面にはサイズを刻印しています

 

この1足の靴を通して わっか が広がりますように…

 

そんな想いでつけた「わっか」のロゴ

 

大事に長く履いてもらえますように …

 

と 気持ちを込めて作った

ミニマムなデザインのスリッポンタイプの革靴

 

出来上がりです!

ミニマムなデザインの手づくり靴 ②

 

靴と小物の小さな革工房 アトリエわっか

 

明石の片隅にある小さなちいさな工房では

ミニマムなデザインの1足の革靴を制作中です …

 

 

革底をつけて 切り揃え …

本底とアッパーと中底を縫い合わせます

 

 

 

それからさらに底回りを整えて

ヒールを一枚いちまい積み上げる…

 

一枚 積んでは切り整え

いちまい 積んでは切り整える

 

この繰り返しでヒールのカタチを整えていきます

 

最後に付けるトップリフト(ヒールの地面につくところ)は

カタくて丈夫な強化ゴム製のものを使用しています

 

 

革に比べて より硬く切りにくい ゴムヒールですが

削れにくく 滑りにくい ので

安心してたくさん履いてもらえるようになります

 

勿論 消耗する部分ですので、

長く履いていく間には リペア も必要になりますが

比較的長持ちする ヒール だと思います

 

そして、革包丁で切り整えたあとは

ヤスリを使って更にカタチを整えて

 

熱したコテでロウを底回りに染み込ませていくと…

 

 

少しツヤ感のあるソール・ヒールに変身です

 

アッパーのデザインは ごくごくシンプルに

最小限におさえたデザイン

 

底回りのレザーソールは

角を取り 少し丸みをもたせた優しいラインに整えました

 

シンプルなデザインの革靴は世の中にきっとたくさんありますが

意外と本格的に革底を使って作られている

ローヒールのスリッポンタイプの靴って少ないんじゃないかと思います ?!

 

どこにでもありそうでない 革靴 …

ミニマムなデザインの 革靴 …

 

まもなく完成です

 

つづく

ミニマムなデザインの手づくり靴 ①

 

手づくりの 靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

 

神戸と姫路のちょうど真ん中あたりにある

明石の片隅に 自分で内装も施した手づくりのアトリエを構えています

 

そんな工房では 夏が本格的に始まる前に作りはじめていた1足があります

 

 

装飾も切り返しもなく、いつもなら付けている踵のプルストラップもなしにした

 

シンプルなアッパー(甲革)のスリッポンタイプの革靴です

 

使用した革は 淡いキャメル

薄すぎず濃くもないこの革は 通年通して合わせやすい色合いです

 

 

そして使っている木型はkarooと同じ 細めのラウンドトゥの木型

 

縫製されたアッパーを木型に添わせるとこの雰囲気になりました

 

表革は一枚革で形成されており

裏革も前と後ろの2パーツにしか分けていない型なので

履いた時に足に当たるところがなく

履き心地が少しでも良くなるようにとこの型にしました

 

そしてミニマムなこのデザイン…

 

一番こだわって作ったのは履き口のラインでした

 

見た目と履いた時のバランスを考えて

何度もやり直してこのカタチに落ち着きました

 

 

そして、革底を貼りつけて

真上から見るとこのカタチに…

 

上から見たときに ソールがなるべく見えないよう

他の靴たちよりもギリギリのところで切り揃えています

 

ミニマムなデザインで作りはじめた 手づくりの靴

 

ここから制作は後半戦へと続きます

 

つづく

アオイ?クロイ? 紺色の革が使われた2足の革靴 (完成編)

明石の片隅にある 靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか では

“karoo “ と “rogue “という名前の2足ができあがりました

 

青いような 黒いような 紺色の革を使用した

 

たまたま同じ革でオーダーを頂いていたこの2足

どちらの靴も良い顔をした靴に仕上がりました

 

こちらは完成した “karoo” という名前の靴

 

つま先は同じ革の裏面を表に見えるように使用しています

ソールは黒く仕上げているので少し大人な雰囲気にまとまりました

 

厚みもあり触感も柔らかいこの紺色の革は

素足ではいても気持ちが良い履き心地になっています

この karoo は ほぼ一枚革で作っているので

特に柔らかさを感じてもらえると思います

 

そしてこちらは”rogue”という名前の靴

 

ポコっとしたつま先と紐穴の多さが特徴的なこの1足

こちらは中敷も底回りも黒で仕上げているので

より引き締まった雰囲気になりました

 

同じ仕様で何足か作っていますが

やっぱり少しずつ雰囲気は変わってきます

気に入ってもらえることを想って作った

この独特なカタチの革靴

 

 

上からのぞくと… わっか

 

中敷には アトリエわっか の ロゴ の焼き印が

チラりと見えます

 

 

履き手のことを想って作った靴たち …

 

よくお店で見かけるようなピカピカな革靴とは異なり

普段の生活に寄り添って履いてもらえることを

イメージして作っている アトリエわっかの革靴

 

いつでも気軽に履いて貰えるように …

 

そんな想いも込めて作っている アトリエわっかの靴

 

 

出来上がった靴たちを …

 

あの人 この人 をイメージして選んだ布で作った

お手製の袋に入れて

小さな箱にやさしく詰め込んで …

 

迎えに来てくれるのをしばらく待ちます

 

アオイ?クロイ?

そんな紺色の革が使われた

想いを込めて作った2足の革靴

 

完成です

アオイ?クロイ? 紺色の革が使われた2足の革靴 ②

手づくり 靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

明石にあるアトリエの中では2足の革靴を制作しています

 

たまたま同じ革でオーダーを頂いた

“karoo “ と “rogue “という名前の靴

 

木型にアッパーを添わせていく 「つり込み」という工程を経て…

次に行うのは底を付ける工程です

 

ベンズと呼ばれる部位の 厚みと硬さがしっかりある革を底面に貼りつけて

革包丁を使い 手裁ちでカタチを整えていくと …

少しわかりずらい画像ですが…

 

上から見ると靴の出来上がり?!のようなシルエットになりました

 

ここから底縫いを施して

それからヒールを積み上げていきます

 

底のカタチを切り揃え

いちまい一枚ヒールも積み上げて

包丁でできるだけラインを整えて

ヤスリを使ってなだらかにしていくと …

 

角のない特徴的な底回りになりました

 

青いような 黒いような 紺色の革を使って作っている

 

“karoo” と “rogue” という名前の革靴

 

数ある工程をひとつひとつ手作業で

気持ちを込めて作っている靴たち…

 

渡すときに、そして履いてもらえるときに

喜んでもらえるのを想像しながら

作り進めているこの2足

 

そろそろ完成です

 

つづく

アオイ?クロイ? 紺色の革が使われた2足の革靴 ①

明石の片隅にある 靴と小物と教室の革工房  アトリエわっか

すべて手作りで作っている革靴と革小物 …

 

アトリエでは、同じ時期にオーダーを頂いた2足の革靴

“karoo”“rogue“という名前の靴の制作が始まりました

 

たまたま同じ革でオーダー頂いた靴たち

使うレザーは青くも黒くも見える紺色の革です

 

この革はアトリエわっかのオリジナル

無理を言って姫路にあるタンナーさんに作って頂いたものです

裁断し、縫製された …

karoo と rogueの アッパー(甲革)

同じ革ですが、光の当たり具合でも色の見え方が変わります

厚みのある革ですが中にオイルもしっかり入っている作りの革なので

当たりも柔らかく一枚革に素足で履いても気持ちが良い質感です

そして、つり込みの準備がされた机の上…

ここから ワニ という道具を使って木型に添わせていきます

 

ちなみに、どれかというと …

これです … 。

 

横から見ると … ワニが口を開けているみたいなカタチ

 

この少し変わったカタチのペンチのような道具を使って

木型にキュッギュっと添わせていくと..

 

靴のカタチに早変わりです

 

 karoo も rogue もオーダー品

その人が履いたときのことを想い浮かべながら…

つり込みされたこの2足

 

アオイ?クロイ?

そんな紺色の革を使われた2足の革靴

まだまだ制作はつづきます

 

つづく

クロとミドリの “rogue” という革靴 ④ ( 完成編 )

靴と小物と教室の革工房 アトリエわっか

 

明石の片隅にあるアトリエでは

黒い革と緑の革を使った ” rogue ( ローグ) ” という革靴が完成しました

 

 

表革にはマットな雰囲気の黒いヌメ革

裏革にはベージュのヌメ革を使用した rogue

 

そして、グレーにも緑にも見える独特な色合いの表革と

裏革には黒い革を使用した rogue

 

 

サイズは違えど同じ形の靴ですが

使う革で雰囲気も変わってきます

 

 

作られたものから選ぶのも買い物の醍醐味ですが

 

どんな雰囲気に仕上がるかな…?!

 

と、完成をイメージしつつ、ワクワクしながら革を選ぶ買い物の仕方も

オーダー品の良いところかもしれません

 

 

黒い革、ソールも黒でワントーンに統一した

少し大人の雰囲気の rogue

オーダー頂いたこの靴は少しイレギュラーな靴に仕上がりました

 

オールシーズン使える黒色の革靴なので

春夏秋冬 … 色んな服装に合わせて頂ければ嬉しいです

 

 

そして、淡い色合いの緑の革を使った rogue

 

こちらの靴はアトリエで使うサンプル品

27.0㎝の少し大きめサイズの rogue は

ミドリとクロの2色にまとまった

独特の雰囲気をもった靴になりました

 

 

アトリエわっかでは

ホッと 一息つきつつも

セミの鳴き声を聞きながら

今日もコツコツ作っています

 

今回完成したサンプルはアトリエの小さなお店スペースに展示していますので

お近くに来られる際はどうぞお気軽お越しください

 

クロとミドリの “rogue” という革靴 ③

明石の片隅にある靴と小物と教室のアトリエわっかでは

黒と緑の革を使った “rogue” という名前の靴を作っています

 

そろそろ制作も終盤 …

 

ハチマキと呼ばれる革を取り付けた後、

ヒールを一枚いちまい積み上げていきます

 

一枚貼り付けて

切り整え

釘でしっかり固定して、

 

この繰り返しでヒールを積み上げていきます

 

そして、切り終わった底回りをヤスリで整えると …

つま先から踵まで …

少し丸みを帯びた なだらかなラインになりました

 

この状態でも履ける靴になりましたが、

まだもう少し 仕上げ の工程は続きます

 

この底のナチュラルなところにロウを染み込ませていきます

ロウを入れることによって

見た目が変わるのと防水性があがります

 

今回使用するのは黒色のロウ

熱したコテを使って ぐるっと1周施すと…

 

ギュっと締まった雰囲気にしあがりました

 

クロい革と黒…

ミドリの革と黒…

の底まわり

 

個人的にも好きな組み合わせです

 

完成間近の クロとミドリの “rogue” という名前の革靴

 

いよいよ完成です

 

つづく。