本体は?ライニングは?ソールは? 選んで作る、rogueという革靴 ①

兵庫県は神戸と姫路の真ん中あたり…

明石の片隅にある革工房

「アトリエわっか」

 

手づくりの靴や小物の制作と靴教室をおこなっている

小さなちいさな革工房です

 

 

本日はオーダーを頂いていた1足

「rogue ( ローグ ) 」という名前の革靴の紹介です

 

アトリエわっかの革靴

 

イベント出展の際やアトリエにてオーダーを承っており、

サイズが合って、デザインやカラーも気に入って頂ければ、

現品をお持ち帰りもしていただけますが

基本的にはカラーオーダーというカタチになっています

 

まずはこちらで作っている靴のデザインの中から好きなものを選んで頂き、

サイズを決めてから、

 

本体の革の色

 

ソールの革の色

 

紐の色

 

などなど…、

こちらで用意している革の中から色々と選んでいただけます

 

1色でまとめて単色にしても良し

パーツごとに色を変えても良し、

 

お好みの組み合わせで選んでいただけます

 

そして、選んでもらった組み合わせで制作開始…

 

 

ベースに使った革は黒に近いネイビー

アトリエわっかのオリジナルのレザーです

 

ライニングにはナチュラルカラーのものを使用しました

 

少しずつ すこしずつ

 

裁断、縫製、つり込み、底付け と…

 

たくさんある革を靴にする為の工程を経て

立体に…

靴になるよう作っていきます

 

 

約200程あると言われている靴ができるまでの工程

ほぼ全てを「手」を使って作っているアトリエわっかの革靴

 

なので 良くも悪くも、

同じデザイン同じサイズでも

全く同じものは作れません

 

技術と気持ちが乗っかって靴になるから

ひとつひとつ靴の表情も変わってきます

 

「だけど」じゃなくて「だから」良いんだと思って

このスタイルで作っています

 

ひとつひとつのアイテムに気持ちを込めて作っている

アトリエわっか

 

オリジナルの組み合わせの革靴も

もうすぐ完成…

 

つづく

 

あおい rogue と ちゃいろの stomp アトリエわっかの革靴

兵庫県は明石の片隅にある革工房

「アトリエわっか」

 

手づくりにこだわった 革靴や革小物を制作している

小さなちいさなアトリエです

 

本日は革靴のお渡しの日

 

オーダー品だったネイビーの rogue という革靴の

お渡しの様子をほんのりと紹介です

 

 

出来上がった革靴

箱にしまっている革靴を

取り出して

 

目の前で履いてもらう…

 

ドキドキとワクワクが入り混じった瞬間です

 

 

サイズはどうかな?

履いた感じはどうかな?

雰囲気は気に入ってもらえたかな?

 

なんてことを想いながら…

 

 

靴紐を締めなおして

足をいれてもらう

 

 

足元を見ながら

笑顔になって貰えた瞬間が

言葉にならないくらい嬉しいです

 

語彙が乏しいので言い表せないというのもありますが…

 

なにはともあれ、自分の手で作ったものを

身につけて、使って 喜んでいただけるのは

 

本当にほんとうに嬉しいです

 

 

そして、

このお渡しの日はご夫婦でお越しくださっていました

奥さま茶色のstompを試し履き…

 

ブラウン×ベージュ の2色でまとめられた stomp

2色だから通年合わせやすい色味になっています

 

「革靴」っというキッチリ履くという感覚よりも

「スニーカー」のような感覚で

普段の何気ない生活に使ってもらいたい革靴のstomp

 

気に入って頂いて

このままお嫁にいくことになりました

 

 

ご夫婦で揃って…

足元はアトリエわっかの革靴を履いてお出かけをする…

 

お休みに良いお天気だったりしたら

そんな日も来るんだろうなぁ

 

想像しただけでなんとも嬉しい光景

 

これから長くながく履いてもらえたら嬉しいです

リペアやケアもしますので

またふらりとアトリエに遊びにいらしてくださいー

 

本当にありがとうございました

またお会いできるのを楽しみにしております

 

 

アオイ、青い、紺い、黒い?紺色レザーのオーダー靴 ③(完成編)

神戸と姫路の真ん中あたり…

明石の片隅にある革工房 アトリエわっか

 

手づくりにこだわって制作している

小さなちいさな工房では

靴や小物の革を使ったアイテムを作っています

 

今日は前回の続き…

 

オーダーを頂いて制作していた革靴の完成です…

 

 

靴の名前は「rogue  ( ローグ)」

 

黒くも青くも見える…

 

ネイビーのレザーをアッパーに使用し

ライニングにはブラックのレザーを使いました

 

ソールやヒールなどの底回りも黒く仕上げているので

紺と黒の2色でまとまりました

 

 

サイズが今まで展開していたものよりも

大きなサイズの28.0㎝のオーダーだったので

 

そもそも木型が作れるかな?

 

っていうようなとても曖昧なカタチからのスタートだった今回のオーダー

 

 

なんやかんやとありましたが

 

良い顔の良い靴になったと思います

 

 

自分だけじゃモノは作れない

 

見えないところで

色んな方々にお世話になりながら作れていることを

今回の制作で改めて実感させてもらいました

 

 

黒くも青くも見える靴

rogue という名前の革靴のできあがり

 

 

喜んでもらえるかな…

 

 

気持ちをこめて作った1足の手づくり靴

 

なにはともあれ 完成です

 

 

次回はアトリエにてお渡しです…

 

 

アオイ、青い、紺い、黒い?紺色レザーのオーダー靴 ②

兵庫県は明石の片隅にある革工房

アトリエわっか

 

手づくりにこだわった 靴や小物の制作や

靴教室を行っている 小さなちいさな革工房です

 

本日は前回の続きのお話を…

 

オーダーの1足

rogue  という名前の革靴の制作も後半戦

 

 

革底を貼りつけ

そして切り整え

そのうえ底縫いをかけた後の状態がこちら ↑

 

縫い目を隠すように施しているので

もう糸目は見えませんが

しっかりと分厚い革底が縫われています

 

ここからはカカトにヒールを積み上げていきます

 

 

土台には鉢巻きと呼ばれる

細革を取り付けて傾斜を整えてから

 

革のヒールを一枚

そして、ゴムのヒールをいちまい

 

と積み上げては切っていきます

 

革包丁で整えては

ヤスリを使ってさらになだらかに整えて

 

仕上げの工程にはいります

 

今回はコテを使った仕上げ

 

黒色のロウを使って

少しツヤ感のある仕様に仕上げていきます

 

そして…

 

 

ナチュラルだった底回りが

黒く染まりました

 

ロウを熱したコテで染み込ませるといった仕上げで

完成時は黒くツヤ感もありますが

経過することで

ソールの色味も変化していくといった

独特な風合いの靴に仕上がります

 

 

いよいよ完成間近

 

ネイビーのレザーを使った

rogue という名前の革靴

 

次回、完成です

 

 

つづく

 

アオイ、青い、紺い、黒い?紺色レザーのオーダー靴 ①

神戸と姫路の真ん中あたり…

明石の片隅にある小さな革工房

「アトリエわっか」

 

この小さなアトリエで制作しているのは

靴や小物といった革を使ったアイテムたち

 

ひとつひとつ手づくりにこだわって制作しています

 

本日は靴のお話

 

rogue ( ローグ ) という名前の革靴です

 

アトリエわっかのオリジナルのレザー

黒くも青くも見えるネイビーレザーを使った仕様のオーダーの1足

 

いままで作ったことのなかった28.0㎝の大きなサイズでの制作です

 

 

どうやらこの rogue で使用している木型…

カタチの癖が強いこともあってこの28.0㎝が最大のサイズになりそうです

 

何センチでも作りたい気持ちはあったんですが

少し残念な気持ちになりつつも…

 

今回の28.0㎝の型もなんともギリギリみたいでした

 

ひとりじゃ靴はつくれません

 

靴をつくるには

革が必要で

靴のベースになる木型も必要で

もちろん道具も必要で

 

全部がぜんぶ自分で作ることなんてできません

 

今回の木型のこともあって

なんだかひとりでやっていても

色んな人に支えられながらやれていることを感謝しつつ

 

 

そんなこんなで

制作はもちろん1人で一から十までおこないます

 

縫製したネイビーのアッパー

木型につり込んでいくと…

 

このふわっとした印象がシャキっと変わります

 

 

ポッコリおでこが特徴的な

紐が多めのアッパーの rogue

 

大きくてもやっぱり可愛いなぁー

 

と思いながらも制作は続き

 

革底を付けると

一旦おやすみです

 

やっぱり良い雰囲気…

 

良い靴になりますように

 

と想いを込めて作る革靴

 

 

つづく

 

 

 

 

 

stompという名前の真っ赤な革靴 ③(完成編

明石の片隅にある小さな革工房

アトリエわっか

 

手づくりの靴や小物を制作しているアトリエで

作っていたのは…

 

真っ赤な革を使った1足の革靴

 

stomp ( ストンプ) という名前のデザインの革靴です

 

 

最終的にソールもアッパーに合わせて赤く染めて

 

靴紐とゴムの部分は茶色で引き締めるように仕上げました…

 

ライニングを使用していないデザインのこの stomp

足馴染みが良く、細身のラインが特徴な木型をしています

 

またステッチも極力少なくしており

シンプルにまとまりのあるデザインなので

色んな服装にも合わせやすくなっています

 

今回できあがったのは…

 

22.0㎝の赤い革靴

 

小さなシンデレラサイズの革靴ですが

他のサイズでもお作りすることも勿論可能です

 

赤い靴を主役にして一日おでかけをする…

 

1年365日のうちそんな日が何日かはあっても良いと思います

 

どんな雰囲気なのか?

 

どんな履き心地なのか?

 

気になられましたら

明石の片隅…魚住の駅近くのアトリエまで

どうぞお気軽にお越しくださいませ

 

よろしくおねがいします

 

stompという名前の真っ赤な革靴 ②

兵庫県は明石の片隅にある革工房

アトリエわっか

 

手づくりの靴や小物の制作・販売

そして 手づくりの靴教室をしている小さな革工房です

 

今日は前回の続き …

 

赤い革で作り始めていた

stomp ( ストンプ) という名前の革靴のお話です

 

 

革底を貼りつけたところで終わっていた前回の状態から

余分な部分をカットしていき

木型なりのカタチに整えたら

溝起こしと言われている加工を施します

 

それが上の画像…

底の部分を薄皮をめくるように切込みを入れて

一皮めくっている状態です

 

よくよく見ると…

チクチクチクと糸目があるのがわかります

 

めくった部分に縫いをかけて

底が剥がれにくくなるようにしています(マッケイ製法)

 

少しでも長く履いてもらえる靴になるように

アトリエわっかの靴はすべて底を縫っています

 

ここから糸目を隠すように元の状態にもどしていくと…

 

切り口のラインは残りますが

何事もなかったようにめくれていた部分が元に戻りました

 

これからカカト部分にヒールを積み上げていきます

 

「積み上げる」

言葉の通り、一枚づつ貼っては、切って、釘を打ち…

しっかりと固定していくと

 

 

ほぼ完成のフォルムになりました

 

でもまだ仕上げの工程が残っています

 

手包丁で切っただけだった粗いラインを

色んなヤスリを使って整えると

 

 

元々このカタチだったかのようになだらかなラインになって

ソールとヒールが一体化しました

 

後は最終の工程、

ソールの仕上げです

 

作りながらどうするかずっと考えていましたが…

 

今回は「赤い靴」がテーマだったので

ソールも「赤」にして ほぼワントーンに仕上げました

 

赤い革靴

 

いよいよ次回完成です

 

つづく

 

stompという名前の真っ赤な革靴 ①

神戸と姫路の真ん中あたり…

明石の片隅にある小さな革工房

アトリエわっか

 

今日はアトリエのサンプル作り…

手づくりの革靴のお話です

 

 

作り始めたのは

stomp ( ストンプ) という名前の革靴

 

つま先と踵部の芯材を入れるところ以外は

ライニングを使用せずにアッパー材だけで作っている革靴です

 

なので足馴染みも早く

見た目も極力ミシンステッチも少なくして

シンプルなデザインにまとめた革靴

 

アッパーの縫製を施してからは

つり込みの工程…

 

このアッパーを細身の木型に添わしていくと

 

すべてのパーツに真っ赤なレザーを使ったので

遠くから見ても目に留まる顔になりました

 

シンプルだけど

個性的な真っ赤な革靴(になる予定)

 

更に革底をつけると…

 

 

更に靴っぽく?なりました

 

大きめに裁った革底を貼ったときの状態なので

まだぼんやりした見た目ですが

ここからよくあるカタチに手裁ちで切り整えていきます

 

真っ赤な革靴

 

アトリエわっかの手づくり靴

 

つづく

 

小さなサイズ… 22.0㎝の rogue という名前の革靴 ③(完成編)

「アトリエわっか」

という名前の靴と小物と教室の革工房です

 

明石の片隅にあるこの小さな工房で

作り進めていた1足…

 

rogue ( ローグ) という名前の革靴

 

22.0㎝という小さなサイズ

 

この靴の制作も終盤戦です

 

ヒールの積み上げが終わった状態から

ソールの仕上げを行っていくと…

 

 

後は木型を抜いて

 

靴紐を通しなおすと…

 

 

できあがりました

 

曖昧な色味のネイビーのヌバックレザーをアッパーに使用し

ライニングやソール、紐はブラックで統一した

 

2トーンの色合いの rogue という名前の革靴

 

 

前から見ても、

横から見ても、

後ろから見ても…

 

シンプルだけど特徴的なデザインの革靴です

 

シンデレラサイズの22.0㎝

 

 

しばらくはイベントの出展もありませんので

アトリエにもお気軽にお越しいただければ嬉しいです

 

もちろんこのrogueも他の靴も小物も

狭いスペースですが押入れにディスプレイしていますので

どうぞ覗きにいらしてください

 

よろしくお願いします

 

 

小さなサイズ… 22.0㎝の rogue という名前の革靴 ②

明石の片隅にある

靴と小物と教室の革工房 「アトリエわっか」

 

小さなちいさなアトリエでつくる

革靴や革小物たち

 

ひとつひとつに手の跡が残っているような

 

そんな気持ちのこもっているモノにしたくて

 

すべて手づくりにこだわって作っています

 

本日は前回の記事の続き

22.0㎝の rogue(ローグ) という名前の革靴のお話です

 

 

「つり込み」という工程を経て

次にするのは「底付け」の工程です

 

釘が刺さったままの靴の裏面

 

ここから釘を抜き、真ん中の段差を埋めてから

 

分厚くて硬い革底を貼りつけて

革包丁でカタチを手裁ちで整えていく…

 

 「手」で切る という

機械的な作業ではないので、均等な工業製品とは異なり

同じように見えても、ひとつひとつ個性的な表情になっていきます…

 

 

底が付くとより「靴」らしいフォルムに変化します

 

完成までは長い時間と手間暇がかかりますが

一枚の平面だった革が

ひとつひとつの工程を経るごとに

じょじょにカタチを変えていき様子が目に見えるので

作っていると夢中になり、

何足作っても楽しいんだと思います…

 

 

 「革が化ける」と書いて「靴」くつと読む

 

よく考えられた漢字だなぁー

と、いつも思います

 

底のカタチも決まったら

底を縫い(マッケイ製法)

 

そして、踵の部分にヒールを積み上げていきます

 

いちまいいちまい積み上げては切り揃えていくと…

 

後ろ姿はまさに「靴」

 

後は仕上げの工程です

 

完成まではもう少し…

 

この続きはまた次回

 

つづく